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REPORTSASEBO CLAUDE CODE MEETUP2026 . 07 . 07

佐世保のClaude交流会に、
業種ばらばらの36人が集合

街の事業者が「自分の商売 × AI」の事例を持ち寄りました。

SASEBO ’26 会場全景
ノートPCを持ち込む事業者も多く、会場は予備の椅子を出す満席になりました。

7月7日夜、佐世保でClaude Codeの交流会を開催しました。当日の参加は36名。印刷、福祉、農業、医療、酒販、広告、映像制作……と、業種はばらばらで、しかもその多くが経営者自身。都市部のイベントだと、エンジニアやスタートアップが集まり、新規SaaSに向き合うイメージを持っていましたが、この街では少し違っていました。みなさん、自分がやっている商売をベースに、エージェントAIの力をどう組み込むか——そんな順番で考えている印象でした。

36
参加者
18
うち経営者(半数)
20+
業種の広がり
3
活用事例・実演
INSIGHT
印象的だったこと

私自身が「これは都市部のイベントとは違うな」と感じた点を、4つ書きます。

01

業種の幅が、都市部より広い

印刷・福祉・農業・医療・酒販・広告・映像制作・設備・刺繍プリント・食品……。ITの人が集まる会ではなく、「街の生業」そのものが集まった会でした。だからAIの使い道も、ひとつずつ具体的で、個性があり、見ていて飽きませんでした。

02

経営者が、自分で触っている

参加者の半数(18 / 36)が経営者です。部下に検討させるのではなく、社長自ら手を動かし、自社にスピーディーに実装していく。

03

「SaaS」ではなく「自社の商売 × AI」

新しいネットサービスを立ち上げる、という話はほとんど出ませんでした。業務効率化が主ですが、次に多かったのが、すでに手元にあるアナログでローカルな商材にAIのエンジニアリングを掛け合わせる発想です。「デジタルだけで完結する商売はAIにすぐコピーされる。でもローカルな資産とAIをかけ合わせると真似されにくい」。そんな話も出ていました。

04

AI界隈からはあまり聞こえてこない発想

たとえば、AIエージェントの「人格」を、推しのキャバクラ嬢のLINEを参考にカスタムする——。結果、長い文章も読みやすく、コーチングの様に褒めてくれるので、モチベーションも上がると言った知見のシェアがありました。生活に紐づいたユニークなたくましさと知恵を感じる発想です。

議論 議論する参加者たち
テーマごとに分かれ、活発に意見を交わす参加者たち。
HIGHLIGHTS
当日の事例の紹介
参加者A|印刷業 × AI

御朱印デザインの自動生成から、見積・価格改定まで

神社の写真から御朱印のデザインを30秒〜1分で自動生成するツールの実演がありました。白黒・シンプル・豪華の3案から選び、文字の大きさや縁取り、背景の濃さまで一画面で調整できます。筆文字のデータ化や金箔押しのオプション受注まで繋がっていて、すでにサービスとして動き、しっかりと売上も立っているそうです。ほかにも面付けや見積、価格改定の資料づくりを自動化して、営業ごとにバラバラだった金額の出し方を統一した、という話もありました。

「システム会社に頼めば数百万することも。でも彼らは業務のプロじゃないから、細かいところに手が届かない。Claude Codeなら自分で作れます。」

参加者B|内製ラッシュ

立ち上げコストが下がり「売れなくても痛くない」から、商品開発で「冒険」できる

ホームページはClaude Codeを使い始めて1〜2日で(デザイン事務所に頼めば数十万コース)、スマホで見られる事業計画書は「遊ぶようなUIを意識」して。オリジナルのコンドームケースのような尖った商材まで、撮影・キャッチコピー・ホームページ込みで1日で作って即リリースしていました。

「カメラマンを入れて作れば、初期投資に数十万〜100万。それがほぼゼロです。売れたらラッキー、売れなくても痛くない。だから、どんどん冒険できるんです。」

参加者C|福祉 × AI

「福祉ひとすじ」の経営者が、普通に「ハーネス」を語る

職員200名規模の社会福祉法人のトップ。組織に入れるにあたって、要配慮個人情報や個人情報保護法28条(海外サーバーの扱い)を意識し先回り。プロンプトインジェクションによる、.envを勝手に書き出させる手口——にも警鐘を鳴らしていました。また、福祉ひとすじの経営者が、こともなげに「ハーネス」「評価者ループ」を口にする光景は、インパクト大。攻めの直感派と、守りの設計派、経営者ごとに個性がはっきりと出ていて、とても見応えがありました。

「社内情報を一切触らせない『もう一台のミニPC』を24時間回し、〈スペシャリスト+ハーネス〉の構成で開発を自走させ、プランナー→成果物→評価者のループを3周させて品質を担保しています。」

(ほぼ本人談そのまま)

プロンプトの潮流

「細かく指示」から「ゴールを明確に」へ

「細かく指示しすぎると、かえってAIの力を抑えてしまう。ゴールをはっきり伝えるほうがいい」。最新のモデルではマイクロマネジメントは要らなくなってきている——公式(Anthropic)の方針とも重なる実感が、現場の言葉で語られていました。

交流 聞き入る参加者たち
会場のあちこちで対話が生まれた。後半はテーマ別の分科会も。
WORKSHOP
初期設定サポートと、発想を広げるワーク

後半はワークショップです。グループに分かれ、「初心者向けのまず初期設定」のグループには、Claude Codeのインストールやフォルダの決め方から、「自社専用のAIの土台」(フォルダを自社のOSに見立てて整える設計図)の作り方の解説を。「もう使っているので発想を広げたい」というグループは、自社の事例の紹介や「自分の仕事で、AIに何をお願いしたいか」をその場で一人ひとり言葉にして、実際に試してみる時間もつくりました。

思案する参加者
自社の事業とAIの接点を探る参加者。会は夜まで続いた。
SECTORS
集まった「生業」の広がり

並べてみると、地域経済の断面のような多様さで興味深いです。

印刷福祉農業 医療酒販広告 映像制作設備管理刺繍プリント 食品・製麺雑貨フリーペーパー出版 公務・地域振興高校教員ドッグトレーナー クリエイティブ金融保険 木工制作ゴミ回収 大学生
SLIDES
当日の資料

当日の登壇スライド「地方から逆転する、AIエージェントの夜明け」(全10枚)。会の「なぜ」が、この一本に詰まっています。

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GALLERY
会場の記録
WHAT'S NEXT

佐世保の、これからの動き

会の終わりに、参加者同士で相談したり知見を共有できるコミュニティサイトを作るという話になり、その場で連絡先を交換。8月のハッカソンに向けて、コミュニティを温めていければと思います。「持ち帰って、デモを参考に自社で仕組みにしたい」「早速Claude Codeを使ってみたくなった、楽しかった」という感想をいただきました。

地方には地方の、都市とは違う実装の熱を感じます。街の中小企業が、AIを使うことで、先端のエンジニアリングに近づける時代がリアリティーを持って感じられるイベントになりました。

西信 西海みずき信用組合 地域振興室 / Claude Community Ambassador
2026年7月・佐世保

本レポートは当日の記録をもとに、主催者が再構成したものです。個別の際どいエピソードは実名を伏せ、発想と内容を優先しています。数値・引用は当日の発言に基づく概数・要旨です。

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